キレイな卵型の輪郭は、多くの女性にとっての憧れですよね。
エラ張り顔に悩む人とってボトックスは、大規模な手術をしなくても理想の輪郭を手に入れることができる夢のような施術です。
しかし、期待を込めてボトックスに挑戦したにもかかわらず、効果が見られなかったとか、思ったような仕上がりにならなかったなど、失敗してしまう人も。
そこで、エラのボトックスがどうして失敗してしまうのか、その原因について追及していきましょう。
【一番多い失敗は「効果を実感できない」こと】
エラのボトックス注射をしたのに失敗したと思っている人の多くは、効果を実感できないことに嘆いています。
たくさんのお金と時間をかけたのに、エラが小さくなっていないとか、1か月たっても顔の輪郭が変わっていないなど、仕上がりに対する不満に「失敗だ」と感じているのです。
しかし、効果を実感できないことには、いくつかの理由があります。
次で詳しく見ていきましょう。
【効果を実感できないことにはワケがある】
・生まれつきエラの骨格が角張っている
エラが張って見える人には、生まれつきあごの骨格が角張っている場合と、あごの筋肉が発達して角張って見える場合の2パターンあります。
ボトックス注射で効果が表れるのは後者のケース。
エラの張った輪郭は、あごにある咬筋という筋肉が発達してできます。
咬筋は、物を噛むときに使われる大きな筋肉で、歯を食いしばる癖があったり、寝ている間に歯ぎしりをしたりしている人は自然と筋肉が鍛えられていきます。
筋肉は鍛えると大きくなるため、毎日の積み重ねでどんどん咬筋が発達し、エラとして目立つようになるのです。
ボトックスには、神経伝達物質の「アセチルコリン」の伝わり方を弱める働きがあり、これによって筋肉の緊張状態が緩和され、次第に筋肉が衰えていきます。
ですから、もともと骨格が角張っている場合は、ボトックスで咬筋を衰えさせても見た目にそれほどの変化を感じられないでしょう。
・ボトックスの量が少ない
咬筋の大きさや力強さなどには個人差があるため、たとえば、数人に同じ量のボトックスを注射してもその効果のあらわれ方はさまざまです。
ボトックスの量が不十分だと、筋肉に十分作用せず、思ったような効果を得られないことがあります。
ボトックスの量は、事前に行われるカウンセリングでその人のエラや咬筋の状態を見てから決定しますが、クリニックの中には、更なる効果を目指す人に向けて、倍量コースを設けているところがあります。
咬筋が人よりも発達しているのにボトックスの量が足りないと、きちんと作用しないのです。
ボトックスの量を増やすとその分料金は割増しになりますが、量を増やした方がいいといわれたのなら、できるだけ医師や看護師からのアドバイスに従う方がいいでしょう。
・ボトックスが低品質である
ボトックスといっても、実はいくつか製品の種類があります。
一番有名なものが、アラガン社の「ボトックスビスタ」で、厚生労働省に承認された薬剤として多くのクリニックが取り入れています。
最近では、韓国製や中国製の安価なボトックスを取り入れているクリニックも多くありますが、価格が数百円程度からとかなりリーズナブルであるが故、効果が低いという声もおおく挙がっているようです。
確かな効果を望むのであれば、できるだけ高品質のボトックスを選ぶことがおすすめです。
【副作用を失敗だと思うケースも】
<物の噛みにくさ>
ボトックスには筋肉を衰えさせる作用があるため、施術後はあごに力を入れにくくなったり、食べ物を噛みにくくなったりする感覚を覚えます。
しかしほとんどの場合、時間とともに噛みにくさはなくなり、数日もすれば慣れてくるため違和感は消失していきます。
ただ、ボトックスの量が多すぎた場合、今までのように固くて繊維の多いものを噛み切れないとか、食事のたびにあごが疲れるなどの不快感を訴える人もいます。
<表情の違和感>
咬筋は表情を作るために大きく関係しない筋肉ではあるものの、話すときや笑った時など、顔を大きく動かしたときにあごのあたりに違和感を覚える人はいます。
これも、前述のものの噛みにくさと同じように、数日もすれば慣れてくるでしょう。
ただし、あまりに表情の違和感が強かったり、数週間も長引いたりする場合は、一度医師に相談することをおすすめします。
<痛みや内出血、腫れが起こることも>
ボトックスは、注射針をあごに刺すだけの10分程度の施術であっという間に終わりますが、注射なので当然、多少の痛みはあります。
通常は麻酔なしで施術が行われますが、痛みに弱いとかどうしても心配な場合は医師に相談してみてください。
また、注射で内出血を起こしたり、注射した部位が腫れたりするリスクがあるということも覚えておきましょう。
内出血や腫れは、施術を受ける人の体質や医師の技術不足など、いろいろな原因が考えられますが、当日中から数日以内にひいて元に戻ることが多いです。
エラのボトックスが失敗してしまう原因のまとめ
エラのボトックスが失敗してしまう原因には、エラ張りが骨格によるものだったり、ボトックスの量や品質の問題だったりなど様々。
また、副作用を失敗だと思っているケースも多くあります。
副作用は、ほとんどの場合数日以内には改善しますが、あまりにも不快な症状や違和感が続く場合は、専門医を受診するようにしましょう。
ボトックスは、日帰り施術が可能でダウンタイムも短く、誰もが手軽に受けることのできる美容法の一つです。
施術前には必ずカウンセリングがあるので、リスクを把握し、疑問点をしっかりと解消してから臨んでくださいね。