眉が下がってしまった…。
瞼が下がり二重が消えた…。
エラの左右差がある…。
ボトックス注射をしてこんな術後になったことはありませんか?
本来ならば、お手軽でリスクも少ない美容法の一つ、ボトックス。
ボトックスとは、ご存知の通りボツリヌス菌がつくるボツリヌストキシンを加工し、薬として使えるようにしたものです。筋肉の過剰な動きを軽減させることができる作用があるため、美容業界でも応用されるようになり、最近では美容医療としても使われているのです。
「今より少しでも美しくなりたい」
「コンプレックスを解消したい!」
「失敗しないかな?」
「周りにバレないかな?」
きっとそんな願いと、不安な思いを持ちつつ、クリニックの門を叩いたことでしょう。
しかし、不幸にも期待を大きく外し、自身曰く「失敗」となってしまうこともゼロではないのです。
かく言う筆者も、ボトックス歴数十年で、いまでこそ失敗はありませんが、過去には意にそぐわない結果になってしまったこともあります。眉が下がったり、笑っても目の周りがピクリとも動かなかったり…
悔しくて、悲しくてやりどころのない怒りとともに約1か月を過ごすわけです…。
そんな辛い期間を過ごさないよう、今回は後悔しないために知っておくべき4つのポイントをご紹介します。
筆者が十数年ボトックスを使用しているのは、当然「少しでもきれいに見せるため」です。きっとあなたもそうですよね?ポイントを抑えて、上手にボトックスを利用しましょう!
表情豊かに、若々しいあなたの笑顔が戻ってくるはずです!
ボトックスで失敗しないためのポイントその1:「副作用・リスクを知っておく」!
ボトックス注射をやろう!!と思ったとき、あなたは何で調べましたか?ホームページ?口コミサイト?
正直、たくさんの情報があり過ぎてどれを見ていいのかわかりませんよね。
ホームページにしても、メリットばかり謳っています。
ほとんどのクリニックのホームページに載っているのは「禁忌事項」であってリスクや副作用の記載がないのです。
2018年の6月に「医療広告ガイドライン」が改正され、これまで広告の扱いを受けなかった「ホームページ」について、広告の扱いになるということが決まりました。
しかし、施術一つ一つのリスクや副作用について明記をしなければいけないという決まりはないのです。
ココが最大のネックです!
医師によるインフォームドコンセント(病状や治療方針をわかりやすく解説し、患者の同意を得ること)も決められた時間の中で簡単に行いますし、こちらからも最低限の疑問や不安を聞いてもらうのが精一杯です。
つまり、自分で調べない限り、スタンダードなよくあるリスク以外、知ることは難しいということです。
しかし、リスク・副作用を知っておくということはとても大切なことなのです。
希望部位への投与について、しっかりとデメリットを理解しておきましょう!
それを自分の体質や環境と照らし合わせることによって、安心して施術を受けることができるのです。これが、ボトックスで失敗しないためのポイント1です。
下記に、部位別に副作用・リスクを一覧にしました。
眉間・額・下瞼・目尻ボトックス
リスク
深いしわにはさほどの効果はなく、比較的まだ浅いしわに効果を発揮します。また、若い人の場合は筋力や回復力が強いため、比較的、効果が短いこともあります。
副作用
頭痛、眼の異常感、眉毛下垂(眉毛の位置が下がる)、眼瞼下垂(まぶたが下がる)、注射部位の痛み、炎症、赤み、かゆみ、腫れ、出血
エラボトックス
リスク
咬筋に注射し、咬筋を痩せさせることでエラのハリも目立たなくなるという仕組みですが、投与すべき咬筋に注入できていないため左右差が出てしまったり、薬剤が咬筋外に拡散し笑筋だけでなく、小頬骨筋・大頬骨筋といった主要な表情筋が麻痺してしまうことも稀にあります。
その場合、一時的にその部分の顔が動かなくなったような表情になる可能性があります。
副作用
咀嚼困難、注射部位の痛み、炎症、赤み、かゆみ、腫れ、出血
肩こり改善ボトックス
リスク
肩こり改善ボトックスは、一時的なもので根本的に肩こりが完治した訳ではないことを理解しておきましょう。
1~2日筋肉痛の様な張り感あり、多少の気怠さもあります。
また、肩がスッキリと痩せるので、術前と効果が出ている時とでは、多少肩幅が変わります。洋服選びで失敗しないよう要注意です。
副作用
注射部位の痛み、炎症、赤み、かゆみ、腫れ、出血
ふくらはぎ痩身ボトックス
リスク
ふくらはぎのヒラメ筋にボトックス注射をすることで、筋肉に作用してふくらはぎを細くする仕組みですが、施術後1週間くらい筋肉痛のような症状が続き、歩行・階段の上り下り・自転車などが多少困難になります。
副作用
注射部位の痛み、炎症、赤み、かゆみ、腫れ、出血
例えば、わたしは厚ぼったい瞼をしていて、アイプチが必需品です。万が一、瞼がこれ以上下がってしまったら…外に出られない死活問題です…
そこで、事前に医師と話し合い、眉間ボトックスと目尻のボトックスを2回の施術に分けて(通常の量の半分ずつ)してもらうことにしました。
結果は…大成功!!
どちらも通常の量の7割程度でちょうどいい塩梅だということが分かったのです。
リスク・副作用を知って、自分に合わせて医師とカスタマイズしていくこと。失敗しないための大切なポイントです。
ボトックスで失敗しないためのポイントその2:「即効性がない」!
ボトックスは筋肉に作用するため、個人差がありますが、効果を実感するまでに多少の時間が必要になってきます。
すぐに効果が出ないからと言って失敗した訳ではありません。
しかし、大切な予定があるときなどは、注射痕や内出血のリスクも併せて想定して施行するのが、失敗しないポイントです。
部位 | 効果があらわれるまでの期間 |
顔 | 3~4日 |
エラ | 2週間~1か月後 |
肩こり | 3日~1週間 |
ふくらはぎ | 1か月~ |
注射痕は1~2日で消えますが、内出血は大きさにもよりますが~1週間くらい残る場合もあります。
コンシーラーなどで消せる濃さならばまだ良いですが、下手するとシミをコンシーラーで隠しているようなおばさんメイクになってしまう恐れも…
ダウンタイムを計算に入れて施術をするようにしましょう! これがボトックスで失敗しないためのポイントその2です。
ボトックスで失敗しないためのポイントその3:「禁忌事項・注意事項を守る」!
たかがボトックス注射と侮るなかれ…。立派な医療行為であり、薬品です。
医学的根拠により禁じられている事項ですので、自身を守るためにも必ず守ってください。
これがボトックスで失敗しないためのポイントその3です。
特に、妊娠または妊娠している可能性のある場合、そして近いうちに妊娠を希望する場合は要注意です。
なぜなら不妊や奇形児が生まれる原因となることもあるのです。
男性も同様です。施術後3か月は出来るだけリスクを避けるために避妊するようにしましょう。
ボトックス施術後に妊娠が発覚した場合は医師に相談することも大切です。
ボトックスで失敗しないためのポイントその4:「スタッフの入れ替わりが激しいクリニックは行かない」!
ある程度の知識を持って施術に臨んでも、いいクリニックに巡り合えなければ意味がありません。
ドクターが頻繁に入れ替わるクリニックは論外ですが、「スタッフ(看護師)が通院するたびに変わっている…」なんて言う場合は、金銭条件、職場環境が劣悪なことが多いです。
そのようなクリニックが優良な技術を提供することはありえません。
患者の満足度が高いクリニックは働くスタッフの環境も整っているのでスタッフ(看護師)は退職することなく、親切な対応をしてくれます。
これは実際に足を運んでみるしかないですが、電話対応、受付対応でも見当がつきますね。
是非チェックしてみてください。
まとめ
①ボトックスで失敗しないためのポイントその1は「副作用・リスクを知っておく」こと。
自分の体質や環境と照らし合わせることによって、安心して施術を受けることができます。
②ボトックスで失敗しないためのポイントその2は「即効性がない」ことを理解しておくこと。
ダウンタイムを計算に入れて施術をすることによって、予定を組みやすく、周囲にもバレにくくなります。
③ボトックスで失敗しないためのポイントその3は「禁忌事項・注意事項を守る」こと。
万が一を作らないために、医学的根拠により禁じられている事項を守ることは大切です。
④ボトックスで失敗しないためのポイントその4は「スタッフの入れ替わりが激しいクリニックは行かない」こと。
優良な技術を提供してくれるクリニックからは程遠いことです。万が一あっても手厚い対応は望めません。
いつまでも美しくありたいという願望を叶えてくれるボトックス。上手に利用できればとても便利な美容法です。今は注射だけでなく、塗るボトックスや化粧品に入っているものもあります。
身体や顔にコンプレックスがあるけれど整形には抵抗があるという女性は多いでしょう。そんな時はボトックスという選択を考えてみてはいかかでしょうか。
ボトックスで後悔しないために知っておくべき4つのポイントをおさえていただき、楽しくボトックスを利用しましょう!あなたの笑顔が輝きますように…